なぜこの映画にしようかと思ったのかというと、春頃youtubeで偶然パプリカという映画のサンプル?を目にしまして。たった数分の映像でしたが、もうびっくらこいたのです。ちょっと信じられないくらい上手いと・・・。
人物は下の筋肉や骨まで感じるほどの完璧な描写だし、構図もしっかりしすぎている・・気がする・・。
それで、初めて今敏という方を知りました。恥ずかしながら。
それからすぐパプリカを借りてきて、フィルムスタディーもやろうと思っていたのですがやらなくて(;・∀・)で、今回どうせなら、見てない千年女優でやろうと思ってこれに決めました。
やはりなんだー・・桁違いに思います、うまさが・・。うますぎます・・。ちょっとわけがわからないです・・。
印象的な場面をいくつかフィルムスタディーしよう!
↓
ほぼ全部の場面がすごい。終わらない。
というわけで、借りている期間ではとても足らないので購入して、じっくりやろうかと思っています。線だけでなく色もすごい・・。音楽も。話の組み立ても。「まあ大体こんなカンジかな?」みたいな場面がなくて、隅っこの隅っこまで丁寧にしっかりとした意図がある気がします。見る人のために、作品のために・・。一切の妥協がないと感じました。
これだけうまければ普通に作ってもすごいクオリティなるだろうに、ここまでこだわりぬくのか・・・と、ただ尊敬します。
・・なぜ私は今までこの方を知らなかったのだろうか・・・・・。
千年女優の話の感想ですが、鍵を見た瞬間、これはもしかして星新一の「鍵」ではなかろうかと思いました。
実際にそうでした。私はそう取りました。
星新一のショートショートの中で「鍵」が一番好きで・・。すごく大事なことを教えてくれた気がした話なのです。
※※ここかから千年女優のネタバレ※※
千代子は最後、目的が達成されなかったというのに満足して、希望を胸に宇宙へ出発します。そして作中では千代子が鍵の君を追う過程が非常に美しくドラマティックに描写されます。
「目的が達成されたから輝くのではない。それに向かう想いこそ、過程こそが美しく、楽しく、輝いているのだ。人生とはそういうものだ。」
というメッセージをくれる映画だったのではないでしょうか。私はそんな気がしました。