おほしさまといっしょ

漫画を描く余力で書くブログ、アウトプットにも使う予定

ファタモルガーナの館クリア後感想その2 ※※がっつりネタバレあり※※

クリア後感想ですが、ほぼキャラ別感想です。長いです!!

最初からネタバレ全開なので、クリア後の方のみスクロールでどうぞ↓↓(対象年齢17歳以上のゲームです。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ストーリー・・
綿密に張り巡らされた伏線、ギミックというのでしょうか。
仕掛け・・どんでん返し、面白かったです。

 

しかしなにより、いやーーー基本カプ厨な自分には
非常に刺さったストーリーでした・・・。どのカップルもとても好きです。
けどやはり一番はミシェル&ジゼルとヤコポ&モルガーナだろうか・・。

キャラクターと会話がとても魅力的で、楽しかった!!
キャラの魅力がすごい。すごい愛着が湧きます。
キャラが織り成す会話、その面白さが最高です。


ストーリーをこれだけ色々複雑にして、仕込みもミスリードもあって、
しかも2つも大筋があって・・・・登場人物も多くて・・・
それで破綻なく仕上がっていることが本当にすごいと思います。

 

気になったところは・・・
会話が長すぎると感じた部分があったのと、最後の締めが
ちょっとダラダラしてたかなと感じました。
けど、物語がすごく入り組んでて複雑だったので、それも仕方ないのかも思いました。


あとホラーと言うより鬱ゲーでした。
かなりエグく凄惨な描写があるので、人を選ぶ物語かもしれません。
主役3人が体験した不幸はあまりにも・・あまりにもひどすぎる・・・。


私はどちらかと言うと鬱は苦手な方なので、読んでいて「うっ・・・」となるところは
ありました。でもその悲惨さは物語上必要なことだったので納得できました。

ハッピーエンドで、本当によかった・・・。

 


ここより各キャラの感想です。
ストーリーの具体的な感想もここに。

 

 

ミシェル

すごい。ほんとうに君はすごい。尊敬する。
我らが主人公!というかなんかクリアした今、自分と親友なような気さえする。
それくらい親しみの湧く主人公。


最終的にかなりの聖人だったのですが、人間臭さもきちんとあって・・
あれだけの質と量の不幸に見舞われたのに正気を保っていてしかも誰も呪わないという
恐ろしくタフな精神力の持ち主。
彼が見舞われた不幸のうちのどれかひとつでも起これば
常人ならばバッキバキに心折れるであろう・・。再起不能だろう。


呪われた館に送られて来たけど、実家のほうがよほど呪われていると思う。
異常扱いされる人物のみ正常で周りがすべて異常だったという運の無さすぎた青年。


彼の会話はすごく面白くて、ジゼルやモルガーナとの会話はいつまでも見ていたいです。苦労人常識人ポジかなー。
にしても、あそこまで徹底的に救いがない目に遭わなくてはならなかったのかのだろうか?やりすぎ・・では・・・

 

と思ったのですが、モルガーナを救うためには彼女と同じくらい不幸でなければ
いけなかったわけで、それを考えたら仕方ないのか・・・。
ジゼルと結ばれて本当によかったっっ(´;ω;`)


ジゼルが村人を連れて館を襲撃しに来た時のスチルがすごく印象に残っています。
勇ましくて武将のようでした。

 

 

ジゼル


女中バージョンもすごい好きなんですけど、本来の彼女もとても魅力的。
光のような女性。本当に可愛いし、会話がまた面白い。


もう・・・告白の時の会話が可愛くて可愛くて・・・・・。
あそこうまくいって本当によかった。
ミシェルがあそこでヘタれていたらぶっとばしていたぜ。


けど彼女もあんな過去があってよく普通でいられるなと
思います・・・。あの過去だけでも悲惨すぎる・・・。
村での出来事もひどすぎる。アイツら最低すぎる・・・。
ちょっと最低すぎて現実味がないようにも思ったのですが、中世・・
もしかするとあんなこともあったのかもしれない。


そして数百年を館で過ごしたって!!???
5年でも結構待った方だと思うのに数百年って・・・。
さすがに最後の方はおかしくなっていたそうですが、それでも耐えられすぎだと思う。


ベストカップルはミシェル&ジゼルペアか、ヤコポ&モルガーナペアか迷います。
どちらもすごく好きだ・・。すごく萌えだ。

 

 

モルガーナ

 

石田彰から始まったモルさん。
こんな濃いキャラとは思わなんだ。こんな・・


安心キャラになるとは。

 

てっきり、魔女なんか実際はいない!という展開になっていくのかな・・と
思っていたのですが、  がっつり   いました。


ストーリー、少し複雑すぎるように思えて、それは彼女の存在があったから
なのでは?いっそジゼルとミシェルのストーリーに絞ったほうが
スッキリした綺麗なひとつの流れになったのでは?とも思ったのですが

(特にミシェルに感情移入していたので最終章が彼女の物語であったことに
多少の違和感があって・・)


でも、モルガーナが魅力的すぎる。面白すぎる。

 

「呪爆発しろバカップルども・・・・・・・。」
「照れていません。なんなんですかあなたたちは、呪いますよ。
その魂を永劫に呪いますよ。」
「あのへたれに会いにいくのね、いいわ。じゃあ行きましょう。
来てやったわ、へたれ野郎。」
「私とミシェルはそうですね・・神性ズです」

 

最後ちょっとぐだぐだした気もするけど(3人に会いにいくとことか)
キャラと会話が魅力的すぎたので全然ヨシ!!

 

 

過去の語りで、

「痛めつけられるよりも聖女性が失われることのほうが嫌だった」
というような記述があったと記憶していますが、この描写がすごく好きです。


聖女という特別な存在である自分が嫌な言い方をすれば、気持ちよくて気に入っていて、誇りで、心の拠り所だったのだろうなと。
非常に人間臭い描き方で・・モルガーナというキャラクターになりきっていないと出てこない描写だな・・すごいな・・と思いました。
聖女ってあこがれるよねー・・。


また、モルガーナの気が済んだというか救われた原因は
3人のこともあるけど、一番はミシェルが・・

「あなたが必死になってくれたから」


これも、よかったです・・・!!
必死になってくれたらああ、もういいかあ・・・って気になるよね。
救われるよね。

 

また、白い髪の娘をモルガーナは嫌っていたけど
彼女はやっぱりモルガーナの理想で、そうありたかった自分だったのだろうなと思います。


心が美しくて博愛主義で犠牲的で
ミシェルにあこがれてあの容姿になって・・
ミシェルとジゼルの関係性にあこがれて・・
自分もあんな素敵な恋をしたいと思ってて、
だから、ユキマサにジゼルがしたように自分の裸をさらけ出したりしたのかなと・・
けど、同時にすべてを呪ってもいるから幸せにもなれなくて


4章のミシェルとジゼルの話、茶番扱いされていたけど
それも知らず知らずの内に自分とミシェルが恋をしていたら・・と
創作していたのかもしれない。


しかし最後もう少しヤコポにデレるのかと思っていたら
すごい塩対応だったのが笑えました。
この二人の関係もすごく良いです・・。
過去のモルガーナとヤコポのテキスト量もそんなに
多くなかったのに、がっつり心奪われてしまいました・・。
軟膏を毎日顔に塗ってあげるなんて、萌えざるを得ない。

 

 

メル


モルガーナ曰くヘタレ。はははwww


舞台裏の、

「彼が人に優しくするのは自分が愛されていたいからという理由があります」
との記述が鋭すぎて驚きました。

メルに悪気は無いのだろうけど、結局自分を一番に考えるため
じわりじわりと確実に周りに害をもたらす性格。

周りにとっては一見優しくしてくれるのでその迷惑さがわかりにくいという・・。
キャラの性格が本当にしっかりしてため息がでる・・・


彼については、本性が暴かれてからはそれまでの雰囲気とはうって変わって、
いじけていたのが印象的でした。おもろかった。
そこからのあのミシェルを助けに来た時ユキマサに言った

「こういうことだよ。」

はしびれましたよ!!
メル!!か、かっこよすぎるやん!やるやん!!!
キャラの成長を目にした。

あの場面、口笛が吹けてたら吹いてたかもしれない。
弱そうに見えて案外根性があるキャラかも。

 

 

ネリー

可愛い。
い・・・1章のアレには驚かされましたがやっぱり可愛い子でした。
好きです。
感想短くなってしまったけど好きです。

 

ユキマサ

彼は・・・やっぱり獣うんぬんはちょっと納得がいかないというか・・・
けど、物語上必要だったのだと思います。暴力的なことをする人物が必要なのだったのだと。(2章は良かった)
だから彼への感想はあまりないのですが、味方になったらすごい頼りになる人物だなと思いました。
もちろん嫌いとかでは全然ない。感情移入が出来なかったというだけで・・。


でも、モルガーナの腕を切るのはひどすぎる・・・。
モルガーナのこと気に入ってたんじゃないの・・?
必然性もあまり無かったし・・。
物語を動かすにはモルガーナの手を落とすのも必要なことだったのだろうけれど、
ここはかなり納得できませんでした。

 


ポーリーン


5章あたりで、1-4章は創作だったのか!よかった、ポーリーンはあんな
ひどい目に遭っていなかったんだ・・と安心していたのですが
そんなことはなかった。


3章までは現実に起こったことだった・・・・
悲惨すぎる・・・!!


ユキマサを救えるのは白い髪の乙女くらいの精神力が無いと
無理なような気もしますが、彼の真の相手は彼女らしいです。
がんばれポーリーン!!ふつうにかわいい。

 


ヤコポ


モルガーナに薬塗るとこよかった・・・・・(っ・ω・)っ 
最高でしたわー・・・。
あんな場面を見せられたら彼の恋を応援せざるを得ない。


まさかの暴君ではなくピュアな青年でした。
彼が例の青年だということにはミシェルが気づく少し前に気づきました。
うーん、もうちょっと前に気づきたかった!


白い髪の少女とのロマンスも良かったんですけど、
モルガーナとのカップルの方がより萌えます!!


けど、さすがに魔女がモルガーナだと分かったんなら開放してあげて
ほしかった・・・。そのままて。擁護できない・・・・・。
うーん・・・しばらく城で保護するつもりもあったのかな・・・。
血は本当に抜いていたのだろうか・・?
メルが最初は普通だったんだよ、と言っていたし・・。

この辺外伝が出ているようなので、また是非読みたいと思います!!


「あなたの魂とももう巡り会うことはないでしょう。」
「巡り合わせろっ!!」

は笑った。

 

 

マリーア


3章の邪悪さから一転、さばさばした頼れるお姉さんキャラに。
3章で闇落ちしすぎだろう・・・。

あんなに憎たらしかったのに、最終章で出てきた途端好きになりました。
「この人は信頼できる!嘘はきっと言わない・・!」
って思ってしまった。
自分でもなぜだかわからない。

 

ディディエ


弟の嫁と逢引して、妹(弟)が幽閉されて虐待されているのに一年だっけ?会いにも行かないで挙げ句の果てに殺しに来るって・・しかも磔にして。ミシェルが許しても私は許さん。


もっとも、そうしないと物語的に都合が悪いからそうなってしまった、
というのはわかるんですが・・・
最後のも、最後の盛り上がりを作るためだったのかもというのはわかるんですが
それもちょっと蛇足な気がしてならない。

だから、どうもこの兄弟はイマイチ好きになれない・・。
いい人なんだろうけどうーん・・。

 

ジョルジュ


こういうキャラは嫌いじゃなくて、かなり好きな方なのですが兄と同じで釈然としないキャラ。馬鹿だったからじゃとても済まされないと思う・・・・・。

 

 


エメ


うおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ
来いよおおおおお!!!
お前が裁かれないというのなら!!!
私がお前に引導を渡してやるよおおおおおおおおおおおおっっっ!!!

 


白い髪の娘


モルガーナから分かれた聖女の人格だったかー・・・。なるほどなあ・・。
これは納得いく綺麗な設定・・!!
しかし実体化までするとはすごい呪いパワー。


最後ミシェルの前に現れて、色々説明してくれたのは
???だったんですけど・・
多分大体のところわかったと思います。多分。


モルガーナ本人すらミシェルだと思っていたところが
スリードになっていたんですね~。うまい。信頼できない語り手というやつか。
まさか魔女本人が勘違いしているとは・・・。


白い髪の少女が白バラを持ったら赤になったことひとつとっても、
ミシェルが実は女性であるとの暗示と、
白い髪の少女の実態は赤い髪のモルガーナであると二重の意味があったのですね。

うーん、すごい・・。

 

 

以上、クリア後感想です。

久々に時間を忘れて没頭してプレイしたゲームでした。本当にキャラが・・会話がカップルが、良かった・・・。

うまいこと締める言葉が思い浮かびませんが、とにかく面白かったです!!

プレイしてよかった・・!