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filmmaker's eye 第2版 -映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方-感想

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映画の画づくりには、定番の原則があります。
そして、想像力を働かせ、それを覆した印象的なショットがあります。

>>「羊たちの沈黙」でクラリスが立ち向かった “本当の敵” とは?
>>「レイダース/失われたアーク」でインディの “悲痛” を伝えた演出は?
>>「トゥルーマン・ショー」の “すべてを悟る瞬間” は、なぜ胸に迫るのか?

ショットの定番を知れば、観客に伝わるストーリーテリングが可能になります。
そして、逆転の発想、意表をついた構図で強烈な印象を残すことも可能です。

 

初めて構図の勉強にと、Visionと一緒に購入しました。フルカラー。
映画の構図の定番を、実際の映画の画像を使って解説してくれる本です。
なぜこの人物はこの位置にいるのかだとか、なぜここがぼやけているのかだとか・・。
作り手の工夫や技、意図、何がどう作用しているのかを余すところなく解説してくれています。

 

ヘッドルームやルッキングルーム、三分割法などほとんど構図のことについて知らなった私にはとても学びの多い本でした。
超クローズアップ、ミディアムショット、肩越しショット・・印象に残る1ショットとともに説明してくれているので印象に残りやすいです。
画像が頭に強烈に焼き付く。

 


しかし漫画の構図をどう作るかに「ベスト」な本なのかと言われると、そうではないかもしれません。映画はそもそも周りの四角の大きさが決まっていますし、漫画は何よりもセリフ(文字)が入りますし。

構図を「全くの白紙から」どう作るか、アプローチしていくかというより「ショットの解説」また「カメラでどう撮るか」の本です。
題名の-映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方-
まったくこの通り。

 


しかし物語を語る上での「テンプレートの構図」はやはり漫画を作る上で知っておいたほうがいい。イラストも物語を感じられるものは特別心惹かれますし・・。
映画や漫画、アニメを日頃から見ている人は自然といくつか身についているものも多いと思いますが、やっぱりプロの考え方や視点を知ることができるのはとても大きい。


何より、自分が構図の勉強をやって・・身についているかはよくわからないのですが、
前よりも背景込みで漫画を描くのが苦痛でなくなりました。(前も書きましたが)
当たり前のことなのですが、前までは「人物」と「背景」という認識だったのが
「人物と背景込みでひとつの絵」なのだと・・・こんな当たり前のことがわかっていなかったのです。


また、構図の勉強に効果的と言われるフィルムスタディーを始めるにあたっても、
全く構図についての知識なしで挑むよりは「この構図はこれを狙っているのだろうか?」「この光の当たり具合はこういう感情を思い起こさせるのを狙って?」
程度の目星が付く状態にしたほうが、いっそう効果的に学ぶことができるのではと思います。


ひとつ、この本は「カメラでどう撮影するか」の説明が多いのですが、カメラでどう撮るかというのは私がしていることとはあまり関係がないので読んでもわからないし、読んでいません。結構その部分の量は多い。カメラで撮影する人にとってはめちゃくちゃ実践的で有用なことが書いてある気がする・・・。

 


映画ってこんなに・・ここまで考えて画を作っているのか・・・・・・・・。
今まで何気なく見ていたけど、恐ろしく手の込んだものなのだなとよくわかりました。
すべてのショットが芸術というか・・。

映画を見て「おおこれは構図が良いな」など思ったこと無かったのですが、これを読んだためか、前とは違った目で映像を見ている自分がいる。映画を見て楽しめる部分が増えました。


filmmaker's eye 第2版 -映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方-映画好きの方にもおすすめです!